言の葉と道具

「Chromebook」や巷にあふれる「文章」に関することを書いていきます

【本】新社会人がビジネスで文章を書く上で最初に読むべき3冊

4月に多く見かけた新社会人の姿が、5月も末になると気にならなくなってきました。彼ら彼女らが社会人として慣れてきたからなのかもしれません。 新社会人といえば、思い出すことがあります。社会人になってからしばらくたってからでしょうか。仕事上で書く…

【本】竹内政明の「編集手帳」傑作選 / 読み終えたくない、コラム。

新聞の一面、下側に存在するコラム欄は、多くの人が目にするものでしょう。新聞における、これらコラムの位置づけを「皺」に例えたのが、今回紹介する、『竹内政明の「編集手帳」傑作選』の著者、竹内政明氏です。昨年、竹内氏が編集手帳の執筆から退かれた…

【本】「GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」はゴールデンウィークに読む本ではないかもしれない

映画に接した一番最初の記憶は、祖父母の家のテレビで見た怪獣映画でした。タイトルは覚えていません。ただ鮮明に記憶していることは、火を吐く怪獣が暴れまわっている姿だけ。それは、「ゴジラ」。その影響でしょうか、小さいころはゴジラが大暴れする悪夢…

【言葉】「絵画史上、最強の美少女(センター)」。なんてズルい言葉

これは5月7日まで国立新美術館で行われている展示会「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」の広告に使われているキャッチコピーです。アイドル文化の侵食が見られるコピーとルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」の画がよく調和していて…

【言葉】【本】「いい鰻は、良質なバターを鍋に落としたときの香り」といわれりゃ食欲が

おいしい言葉に出会えば、腹がへる。はらぺこへと至る、魅惑の文章が沢山つまっていることは、食べ物のエッセイを読む楽しみの一つでしょう。そして鰻といえば蒲焼。鰻について、作家丸谷才一は「東京ならまづ鰻。鮨よりも天ぷらよりも鰻だらう」と「食通知…

【本】「外資系コンサルの知的生産術」は名前に負けない中身がつまっている

仕事にいきづまったとき、ビジネス書を手に取りたくなるときがあります。立ち行かないことばかりの自分に、なにかしらかのヒントとなることを期待して。そうやって、ふらっと大型の書店を歩いていると、「外資系」「ハーバード」「コンサル」といった言葉が…

【雑記】【本】スプラトゥーン2のゲームと本

昨年の一時期、こどものようにゲームに熱中した時期があります。 Nintendo Switchを手に入れて、久方ぶりにハイラル王国に遊び。ひと通り楽しんだ後は、イカたちがミズデッポウで戦う世界に飛び込みました。 こちらは、時間をわすれる、という表現どおりのハ…

【適時開示】【本】ソフトバンクの検討の深さを「形容詞を使わない 大人の文章表現力(石黒圭)」で学ぶ

ビジネス文書で一番使わない品詞は、形容詞(形容動詞)ではないでしょうか。例えば、少しまえにブログのネタにしようと思っていた、ある適時開示文章を全文引用します。 本日、日本経済新聞にて、当社子会社であるソフトバンク株式会社の上場に関する報道が…

【本】「超スピード文章術」で素材集めを学ぶ

聞いたことは、右耳から入って左耳へ抜ける。 見たものは、映画のエンドロールのように映ったそばから消えていく。kindle whitepaper がでたころに電子書籍を買うようになって、読書量が増えたのはいいことだけれども、ちゃんと記憶できて活用できているのか…

【本】「編集手帳」の文章術(文春新書)

遠方の大学入試の合否を、電報で確認することがありました。 合格ならば「クラークほほえむ」 不合格ならば「ポプラ坂 雪深し 再起願う」。 どちらも、読売新聞の1面コラム「編集手帳」の主担当であり、タイトルにある「編集手帳の文章術(文春新書)」の著…