言の葉と道具

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【言葉】「らしさ」で弱者はサッカーに可能性を見いだせるか

本番2か月前に突然トップが代わることは、どんな組織でも非常事態といっていいのではないでしょうか。ここ数日、スポーツの分野で興味深い「言葉」が色々と発信されています。その中の一つが、本日発表された、サッカーの日本代表監督、ハリルホジッチ監督の解任です。

その記者会見で一つ、気になったコメントがありました。報道陣から「日本のサッカーの目指すべき道」を問われた田嶋会長の答えの一部分です。

「自分たちでしっかりと判断し、監督の指示そういうのだけはなく、自分たちがその場その場に一番いい選択ができる。選手たちのそういうプレーに期待したいと思います」


「しっかりボールをつないでいくということです。」(私見であることを断って)


「しっかりボールをつなぐ」。これは、ハリルホジッチ前監督が示した「縦に早いサッカー」とは違います。いままでの準備は継続されるのでしょうか。

「自分たちでしっかり判断」。現場での適切な判断は重要かつあたり前ですが、これが前監督ではそれができてなかった、そう私には聞こえました。

そして、こんなコメントを出すトップによって選ばれた、西野新監督はどんな考えで日本代表を率いるのでしょうか。「自分たちのサッカー」という言葉が私の頭をよぎります。

ただ、日本があれをやりたい、これをやりたいといっても、試合には当然のことながら相手がいます。ワールドカップにおいて、日本は強者ではありません。FIFAランキングは55位(2018年3月現在)で出場チーム中29位、グループリーグで戦う国はすべて日本より順位が上です。日本は弱いチームです。

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弱者が強者に勝つためには徹底した準備が必要だと思うのですが時間はあまり残されていません。ただ、スポーツであるサッカーは11人対11人の同数で争うものです。監督が変わったことによる刺激が、良い結果を生むかもしれません。窮鼠、猫を噛む。

そうなってくれると嬉しいのですが。